～サンタクロース大作戦～
土方「本当にヤるのか？」
榎本「ヤるよ！ここまで来たんだし。資金だって出してあげたじゃん」
土「何で普通に渡しちゃダメなんだよ」
榎「そんなの詰まらないでしょ」
土「面白味なんざ誰も求めてねぇ…」
榎「いーから。早く置いて来てあげて！」
土「アンタは来ないのか？」
榎「新選組屯所に忍び込むなんて、危ないじゃん！！斬りつけられたらどーすンの！？」
土「斬り返しゃあいい」
榎「無理だから。
グダグタ抜かしてないで早くこの煙突に入ってよ
Good luck！」
土「ちょ、押すな痛ぇって！汚れるじゃねぇか。煙突くらい掃除しとけよアイツら…
ヤベぇよコレ、後で鉄に文句言われる」
榎「狭い？荷物入るかな」
土「狭くねぇけど足場悪過ぎだ。
って、オイ！荷物落とすなっ！！」
榎「あぁ、ゴメン。頭に当たった？」
土「一回引き上げろ、先に荷物を降ろした方が良い。入る前に気付くべきだったけどな」
榎「そっか。分かったけど、届かない。
私まで落ちそ…」
土「待て待て！落ち着け。
嫌な予感すっから…っ！！」
榎「わっ！！」
土「痛ってぇなコラっ！降ってくンなよ！！」
榎「どうしようッ、私まで落ちちゃったじゃん！」
土「やっぱりな！予測した通りじゃねぇかっ！！」
榎「狭っ、うわ…ちょ、動けないんだけどコレ…
もしかして、ハマった？？」
土「え、マジで？…ぅわキツ、俺まで動けねぇ！」
榎「うそっ、嫌だ！！」
土「馬ッ鹿じゃねぇのアンタっ！？引き上げる奴が落ちてどーすンの？！なんだコレっ、泣いていい！？」
榎「喚かないでよ！ってか、ホントにキツっ―…
密着し過ぎ！！」
土「黙れって！動けねぇンだから仕方無ぇだろっ、誰のせいだよ！！」
榎「狭いんだから大声出さないで！見付かっちゃうし！」
土「もう人呼ぶしかねぇだろコレ。声で既にバレてる気がすっけどな」
榎「でもさ、こんな場所見られた方が嫌じゃない？」
土「ンなこと言ってる場合かよ。朝までこのまま―…
いや、コレはコレで良いか。」
榎「って、ドコ触ってんの！？良くないよっ！！嫌だっ…狭いぃっ！！」
土「抵抗すンなって、狭いンだからよ」
榎「島田さんっ、助けて島田さァアアアアん!!!!!!!」
土「人に見付かるの嫌なンじゃねぇのかよ、榎本さん？」
榎「誰か止めてえぇぇえ！！」
市村「あの…島田さん、助けに行った方が―…」
島田「寝たフリ寝たフリ。鉄、良い子だから寝てなさい」
市村「誰か、副長を……」
『『寝たフリ寝たフリ』』
終劇
おバカな慌てん坊のサンタクロース(笑)
副長の為なら新選組は総裁すらも平気で見捨てます！
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